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ひろしま菓子博2013に遊びに行ってきました 後編

前回に引き続き菓子博レポート



⑤"憩いのゾーン"は来場者の心理をよくつかんでいる
中央公園ファミリープールは"憩いのゾーン"というコンセプト。
その名の通り「ファミリー」向けの「憩い」のスペースになっています

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《当日撮影》

プールサイドカフェと表記されていたので喫茶スペースかと思いきや。
キッズパークという子供が遊ぶためのスペースも用意してありました

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《当日撮影》

パワーパドラー。
羨まs…結構楽しそうです

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《当日撮影》

迷路やドラゴンタワースライダーも

子連れでこういった場所に来ると多くの場合、子供が飽きてしまうもの。
そんなときのためにこういった面白そうなスペースを用意してあるのは嬉しいですね

カフェスペースはいまいちでしたが、こちらは顧客心理をつかんだイベント施設だと思います

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《当日撮影》

ただし別料金なのはえげつない


菓子博最大の見所="お菓子美術館"と"お菓子のテーマ館"
次の訪れたのは"お菓子美術館"と"お菓子のテーマ館"

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《当日撮影》

場所は広島県立総合体育館の大アリーナ。
余談ですが、小アリーナは"体感ゾーン"に、武道場などは通常通り利用されているそうです

入場すると、まずは"お菓子美術館"から見て回ることになります。
"お菓子のテーマ館"と併せて撮影禁止となっているので詳細は公式サイトの画像

ただ、休憩スペースにはその手の張り紙が見当たらなかったので1枚だけ撮影してみました

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《当日撮影》

このように順路にしたがって作品を見ていく形。
最初の作品群は花鳥風月の中でも「花鳥」を重視した作品が多く代わり映えしません

ですが、しばらく歩くと京都府の協賛出展スペースが登場してきます。
この企画は京都をイメージした具体的なもので構成されていて、見ていて飽きませんでした。
見る価値は充分あるはずです

1ヵ所だけ人が止まって動かないスペースがあり、何事かと思って覗いてみると旧広島市民球場周辺の昭和の風景をお菓子で再現するという企画でした(何故か出展は兵庫)


この菓子博最大の目玉と言っていい厳島神社は"お菓子のテーマ館"にあります

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ひろしま菓子博2013より》

これを見るためだけに来ている人が多いからか、近くで見る人用の道。
それとは別に遠巻きになるがショートカットで見れる道が用意されていました

個人的には厳島神社そのものだけでなく、その後に作業工程が解説されているのでそれと合わせて見るとより楽しめると思いますよ


これらの企画展示は目玉イベントだけあって人もそれなり。
スタッフから常に歩いてくださいという指示が飛んできます。
1作品あたりに10秒もかけられないでしょうし、休日はもっと酷いかもしれません。
そんな理由もあってどの辺から"お菓子のテーマ館"に移ったかよく覚えていないのですが



⑥実際に歩いてみないと分からないこと
菓子博を訪れるにあたって、半分はイベントを楽しもうという気持ち。
もう半分がどのようなイベントなのか調査しようという好奇心。
そうなると企画展示だけでなく施設周りも気になってきます

今回訪れてみて一番気になったのは「段差」

"全国お菓子めぐり館"の内部の段差が気になったという話は前回書いた通り。
菓子博全体で見ても、段差等がやけに多かったように思います

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《当日撮影》

こちらはハノーバー庭園付近の階段。
ちょっとしたものではありますが、お年寄りには意外とキツイのでは

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《当日撮影》

何でもないところに小こんな注意書き。
実は意外と蹴躓いてしまったりします

他にも自家発電機の配線カバーが危ない段差を作っていたり。
"にぎわい味わいゾーン"は元々の構造上階段・段差が多くなっています

「段差に注意してください」と呼びかけるだけのスタッフも多く配置しています。
その多くは中央公園の構造上仕方ないことだということも理解しています。
しかし、それでも準備段階でもう少しカバーできなかったものかと大きな不満が残るのです



⑦入場料2000円は高いか?安いか? 
よく議論の俎上に載せられているのがチケット価格は適正か否かという話。
様々な考え方があるでしょうが、私個人としては「やや高いが許容範囲」です

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《当日撮影》

"お菓子美術館"と"お菓子のテーマ館"という二大コンテンツを見に行く。
いわば美術館や博物館を見に行く感覚で来場すれば、充分ペイできる内容だと思っています。
それでも少し高い気はしますが、希少性を考えれば充分妥当な範囲ではないでしょうか


ただし、内容は良くてもそれを満足してみられるかは別問題であるということも記しておきます

たとえば"全国お菓子バザール"は平日午後でも大行列。
"お菓子美術館"と"お菓子のテーマ館"にしても「止まらないでください」というアナウンス。
"全国お菓子めぐり館"もかなりの人混みでした

良質なコンテンツがあっても余裕を持って楽しめるかという点では疑問があります。
そして今回のレポートは平日午後のものであり、休日はこれ以上であろうことも


また、前項でも取り上げた「段差」の多さ。
前回の記事でも取り上げた休憩スペースがあまりないこと

(注記)
休憩スペースとしてグリーンアリーナの2階席が用意されており、ここは広い
だが、それ以外の休憩スペースは時折ベンチがあるものの多くは日が当たって暑い


一転、電動車いす全面受け入れへ ひろしま菓子博
《2013年5月8日閲覧 朝日新聞》

 広島市で開催中の第26回全国菓子大博覧会・広島(ひろしま菓子博2013)に電動車いすの入場が拒否された問題で、広島県や同市、業界団体などでつくる実行委員会は21日、入場を原則として全日程で認めると発表した。
 実行委によると、22日から入場可能になる。混雑中は手動車いすへの乗り換えを求めるが、補助する介護福祉士などを常駐させ、車いすを押すボランティアスタッフも配置する。乗り換えが難しい利用者は、23日から事前予約制を設け、来場日程を調整する。
 実行委は19日の開幕から2日間で少なくとも2人の入場を拒否。その後、平日のすいている時に限って入場を認めるとしたが、方針転換した。

上記の件で揉めたことも含めてユーザー視点が欠けているという指摘は避けられないでしょう

  • コンテンツ自体は割高ではあるが、料金に見合うものではある
  • 入場時、観覧時、待ち時間などのコストが高く感じさせている要因の1つ
  • また、追加料金("憩いのゾーン"やバザールでの購入費用)がそれを助長している
  • 一方、博覧会は大概こんなものではないか
  • ただし、その提供側に問題があるため高く感じてしまう部分は否定できない

以上が「チケット価格は適正か」という疑問に対する個人的な感想です


どうでもいい話ですが道中でこのAAを思い出しました。
あまり笑えませんが

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《適当に作成》


⑧思い出
最後に、2枚だけ写真を掲載しておきます

人がよく集まって写真を撮っていた場所がこちら

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《当日撮影》

多くの人が気づいていなかった場所がこちら。
暗くて分かりにくいですが、ライトスタンドの様子

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《当日撮影》


以上で簡単ではありますが現地レポートとさせていただきます 

awayisumawayisum  at 09:00コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

ひろしま菓子博2013に遊びに行ってきました 前編

広島の一等地である中央公園で開催されている第26回全国菓子大博覧会。
旧広島市民球場跡地利用問題活用策にも影響しそうな案件。
何より紙屋町周辺に人が多いと聞きつけて実際に見に行ってきました

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《当日撮影》

平日の午後、少しだけ曇り空。
今年の春は寒いですね



①人気コンテンツには長蛇の列
当日券を購入して早速会場に

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ひろしま菓子博2013より》

まずは入り口近くの"全国お菓子めぐり館"へ向かい、時計回りに見ていくことにしました。
時間の都合上、体感ゾーンと混み合ったところはスルーすることに

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《当日撮影》

平日午後ということもあって人気コンテンツ以外はそこまで混み合うことはありませんでした。
休日はこれが××時間待ちとなるらしいのですが

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《当日撮影》

人気の"全国お菓子バザール"はこの有様

今年の春が過ごしやすい天候だったのは幸いでした。
例年のような気温だと熱中症になる人も多かったでしょう



②"全国お菓子めぐり館"をめぐってみた
ひろしま菓子博2013の見所の1つがこの"全国お菓子めぐり館"。
各県の銘菓がこの広島に集まっているんですからみんな興味津々。
一部のお菓子はその場で購入も出来るそうです

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《当日撮影》

雰囲気はこんな感じで、各地方ごとにブースが仕切られています。
その地方ブースの中で各県に分かれて銘菓を紹介していくという流れ

ただ、この企画ははっきりと言って期待はずれでした

まず第一に、お菓子の良さが伝わりにくいこと。
大部分はパッケージに入った状態でどんなお菓子なのかよく分からない。
包装や原材料を見て想像しろというのはさすがに酷でしょう

そのお菓子を知っている人からすれば「このお菓子食べたことある」と盛り上がれるのかもしれませんが、知らないお菓子に興味を持つというのは難しいのでは

試食とは言いませんが、せめて見本品くらい…


また、各地域の宣伝に主軸を置いているように感じられたのも興をそがれました。
その地域を見に来たのではなくお菓子を見に来ているんです。
分かりやすく地域別にするのはいいですが、余計に分かりにくくなっています


そして一番気になったのは施設の構造

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《当日撮影》

これは順路の一部。
仮設施設なのは分かりますが、もうちょっと雰囲気作りを意識できないものでしょうか

地方ブースによっては絨毯のようなものを敷いて対応しているところもありました。
全部そうすればいいのに…見えないように隠す工夫とか

また、このブロックとブロックの切れ目は小さな段差があるのも気になるところ。
近くにいらっしゃった車椅子で来場された他のお客様は気にされていないようでしたが、もう少しどうにかならないものかと思いながら見て回りました


各地方ブースに区切られた企画展は残念でしたが、面白いものもありました。
それが最後に用意されていた全国菓子関連団体のスペース

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《当日撮影》

こちらは協同組合 全日本洋菓子工業会の展示。
美しい洋菓子が並んでいます

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《当日撮影》

個人的に楽しかったのはこちらのYOKAN COLLECTION

他にも煎餅や駄菓子などいろいろなジャンルに分かれていて楽しかったですよ。
何より各地方ブースより人混みが少ないですからね



③食べておきたい廣島クリームぜんざい2013
この菓子博に訪れたら必ず食べておこうと思ったのがクリームぜんざい。
その昔よく食べていたのですが最近あまり見かけない気がします

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《当日撮影》

場所は"にぎわい味わいゾーン"の一角

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《当日撮影》

クリームぜんざいの販売所の近くには他の商品も売っていました。
おそらくおやつ時は混み合うのでしょう。
写真右端のシルク菓子は食べてみたかった…

ひろしま菓子博に「クリームぜんざい」-若手経営者ら戦後の味を再現
《2013年5月7日閲覧 広島経済新聞》

構想期間は約2年。JR広島駅前で営業してきた「甘味たむら」のアドバイスを受け、青年部のスタッフが知恵を出し合いながら、砕いたもなかを下地にクリームぜんざいを載せたスタンダード(300円)と原爆ドームのもなかに宮島を表すしゃもじ、抹茶ときなこアイスをトッピングした「世界遺産スペシャル」(500円)の2種類を商品化した。

折角なので「世界遺産スペシャル」の方を注文。
…しかし、ネーミングは他になかったんでしょうか

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《当日撮影》

こういうイベント会場で食べるスペシャルは大抵外れというのが定番。
しかし、このスペシャルは結構頑張っていました

まず、最中がサクサクで食べた後の風味もいいです。
しゃもじ煎餅は普通の甘めな煎餅ですが、きな粉アイスと抹茶アイスは美味しい

ただ、問題点があるとしたらこれらのトッピングでしょう。
最中の香りやアイス類の後味が良すぎてクリームぜんざいの甘さを感じにくい。
実は底に敷き詰められた最中の破片でも同じことになります

オススメの食べ方はスペシャルでない方を注文し、まずクリームぜんざいを食す。
最後に最中の破片を食べるという順序で…混ぜない方がいいと思います。
まるで周りが魅力的だから逆に影が薄くなった主人公のよう

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《当日撮影》

その近くでは"森のお茶席"という茶席が用意されていました。
上田宗箇流、裏千家、表千家と順繰りに代わっているとか。
ただ、知り合いのお茶の先生によると「行く価値がない」らしいのでスルーしました


④ハノーバー庭園周辺の雰囲気
ハノーバー庭園と呼ばれる区域も今回の菓子博のエリアの1つ。
その周辺がどんな感じになっているのかも見てきました

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《当日撮影》

こちらはハノーバー庭園付近のイベントスペース。
訪れたときには何もやっていませんでしたが、休日は何かやってるのかも

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《当日撮影》

基本的に少し座って休めるようなスペースは数が少ないのが特徴です。
そのため、こうやって段差や階段に腰をかけて休んでいる人が目立ちました。
あまり日陰は多くないので暑い日は大変なことになるんじゃ

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《当日撮影》

一方で素晴らしかったのはゴミの少なさ。
見回りをしているか確認できませんでしたが不快に感じることはありませんでした。
高い意識を持っているのかもしれません

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《当日撮影》

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《当日撮影》

お菓子に全く関係ない企業ブースもいくつかありました。
ベンチへの印字やスタッフの制服で広告するなど、あの手この手で協賛を獲得。
こういったやり方は参考にするべきですね



今回はここまで。
次回は"お菓子美術館"と"お菓子のテーマ館"付近でのお話です


awayisumawayisum  at 09:00コメント(1)トラックバック(0) この記事をクリップ!